青とオレンジの年金手帳

年金手帳はとても大切なものなのですが、あまり頻繁に使うものではないので、その存在が忘れられがちです。

特に年金保険料を免除されている学生さんなどは、ほとんど見た記憶すらないということも多いのではないでしょうか。

このように、急に年金手帳が必要だと言われて「何それ?自分も持ってるの?」と困惑する人もいると思います。

年金手帳とは一体なんなのか、いつ送られてきたのか、どんなときに使うのか・・・。

この記事では、このような年金手帳にまつわる基本的な知識をお伝えしていこうと思います。

「年金手帳がどこにあるのかわからない!」という場合の対処法も併せてご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

そもそも年金手帳とは?

年金手帳とは、日本年金機構(2010年(平成22年)より前は社会保険庁)から発行される、ハガキサイズの冊子です。見た目はこんな感じです。

年金手帳三色
(画像出典:基礎年金番号・年金手帳について|日本年金機構)

色が3色ありますが、現在発行されているのは一番右の青色です。年金手帳の色の違いについては、「年金手帳の色は青・オレンジ・茶色の3種類!色が違う理由は交付時期!」で解説していますのでこちらもご覧くださいね。

なお、年金手帳の中身は、このように構成されています。

  1. 個人情報
  2. 注意事項
  3. 国民年金の記録
  4. 厚生年金の記録
  5. 被保険者の行う届け出

この中で一番重要なのが、①個人情報のページの一番上に書いてある「基礎年金番号」です。

年金手帳個人情報欄
(画像出典:新年金手帳|厚生労働省)

極端に言うと、年金手帳は基礎年金番号を記載&保管するための冊子なので、他のページについてはオマケくらいに思って大丈夫です。

③国民年金の記録や④厚生年金の記録、①個人情報ページの「変更後の氏名」「変更後の住所(青色の年金手帳にはなし)」は個人の備忘録用ですので、実は書いても書かなくてもどちらでも良いのです。

ただし、氏名や住所が変わった場合、届け出自体は必要となりますので、忘れずに手続きをしておいて下さいね。

基礎年金番号とは?

先ほど、年金手帳で一番大切な情報は基礎年金番号だとお伝えしました。

この基礎年金番号とは、簡単に言うと年金専用の個人識別IDです。

基礎年金番号によってあなたのすべての年金記録が管理されているので、あらゆる年金手続きで必要となってきます。

基礎年金番号については、以下の記事で詳しく説明していますので併せてご覧下さいね。

年金手帳はいつ届く?

封筒を持つ人

「年金手帳がどんなものかはわかったけれど、果たして自分も持っているの?もらった記憶がない!」という人もいるかと思います。

しかし、年金手帳は基本的に公的年金の加入者全員に配られます。

国民年金は日本に住む20歳~60歳の人は全員加入しなければならないので、20歳以上の人は全員持っているはずなのです。(*)

*ただし、20歳未満で民間企業に就職して厚生年金に加入した人は、20歳未満でも厚生年金の被保険者となった時点で会社経由で年金手帳が渡されます。

20歳の誕生日の前月または当月上旬頃に、国民年金への加入手続きのための書類、「国民年金被保険者関係届書」が送られてきます。それを記入し提出したら、約1~2ヶ月ほどで年金手帳が郵送されてきます。

なお、もし上記書類を提出しなかった場合でも、ある程度の日数が経過すると日本年金機構が職権で国民年金への加入手続きをしてくれるので、通常より少し遅れますがちゃんと年金手帳が送付されます。

参考元:20歳になったら、どのような手続きが必要ですか|日本年金機構

公務員は年金手帳がないこともある!?

黒板の前の女教師

年金手帳はほとんどの人が交付されますが、公務員に限っては、年金手帳を交付されていない場合があります。

かつて、公務員は厚生年金ではなく共済年金という特別な年金制度に加入していました。現在は厚生年金と統一されましたが、共済年金の時代から現在に至るまで、公務員には年金手帳が交付されないことになっています。

つまり、今までずっと公務員としてしか年金に加入したことがない人は、年金手帳を一度も交付されていないことになります。(例:20歳未満で公務員になり、今まで退職せずに公務員として働き続けている場合)

なお、この場合は公務員に就職した時点で、基礎年金番号が記載された「基礎年金番号通知書」が、年金手帳の代わりに交付されています。

ただし、公務員でも大卒で就職するなど、20歳を過ぎてから公務員になった場合や、一度でも退職した場合は、年金手帳が交付されます。

参考元:年金手帳に切り替わる以前の『被保険者証』をお持ちではありませんか? P13(参考)共済年金制度について|日本年金機構

年金手帳はどんなときに使われるの?

年金手帳と電卓と置物たち

年金手帳は普段は出番が少なめですが、年金を受給するときまでずっと必要となります。

年金手帳が必要となるのは、例えば以下のようなときです。

  • 入社・退職・転職時
  • 第3号被保険者への加入または脱退時
  • その他年金の各種届出時(変更・申請・脱退・再発行など)
  • 年金の受給手続きや相談時
  • ねんきんネットへの登録時
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)の各種手続き時

参考元:基礎年金番号は、どのようなときに必要となるのですか。|日本年金機構

このように、年金に関わるあらゆる手続きで年金手帳は必要となってきます。しっかりと保管しておくようにしましょう。

年金手帳が手元にない!原因はこの3つが多い

困っているメガネの男性

先ほどお伝えしたように、年金手帳は色々な場面で必要となるのですが、それでも普段はあまり使わないもの。

いざ必要となったときに、「自分の年金手帳がどこにあるのか検討もつかない・・・」と困ってしまうことがよくあります。

年金手帳が無い原因はおおむね以下の3つに大別されます。

  1. 会社が保管している(参考:年金手帳が会社に保管されている理由
  2. 実家などで親が保管している⇒年金手帳は20歳時点の住民票上の住所に送付されるため。
  3. 家のどこかにしまったあと存在を忘れる

特に①・②あたりが多いかもしれません。焦らずに、まずは心当たりのある箇所から探してみましょう。

年金手帳を紛失した場合は必ず再発行を!

市役所で提出するイラスト

心当たりのあるところを探しても、どうしても見つからない・・・もし年金手帳を紛失してしまった場合は、必ず再発行をして下さい。

年金手帳は、将来年金を受給する時までずっと必要となるものです。紛失したと気づいたら、速やかに再発行の手続きをしましょう。

手続方法は「年金手帳紛失!再発行手続きのやり方完全ガイド」で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

【参考】マイナンバーとの連携で将来年金手帳は不要に!?

マイナンバーカードを指差す水色の服の女性

2018年(平成30年)3月から、基礎年金番号とマイナンバーの連携が始まりました。

基礎年金番号とマイナンバーが紐付いていれば、ほとんどの手続きを基礎年金番号の代わりにマイナンバーで行えるようになったのです。

現在は、まだ一部の手続きは基礎年金番号でしか行えないものも残っていますが、将来的にはマイナンバーだけですべての年金の管理ができるようになる可能性も高いでしょう。

そうなると年金手帳は不要となりますので、わたしたちの管理の負担も少し減るかもしれませんね。

まとめ

年金手帳は、年金に関わるあらゆる手続きで必要となってくるとても大切なものです。

実際は、年金手帳そのものではなく基礎年金番号が必要なのですが、基礎年金番号を確認する一番確実な手段が年金手帳と言えるでしょう。

また、マイナンバーとの連携により、将来的には年金手帳が不要となる日が来るかもしれません。

それでも、現在はまだまだ年金手帳が求められることは多いので、なくさないように大切に保管しておきましょうね。

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